Serialの有効化について
RaspberryPIの初期状態ではSerial(Uart)を使用することができません。 そのためSerial Brickを利用するためには幾つかの作業を行う必要があります。
ライブラリのインストール
FaBoのシリアルBrickを利用するために、ライブラリをインストールする必要があります。 以下のコマンドにより「pyserial」をインストールして下さい。
sudo pip install pyserial
RaspberryPIのバージョン別対応
RaspberryPIのバージョンによって対応が異なりますのでご注意下さい。
RaspberryPI 2の場合
1.cmdline.txtの編集
sudo vi /boot/cmdline.txt
console=tty1の後に「console=serial0,115200」を削除し、保存します。
環境によっては「serial0」ではなく「ttyAMA0」の場合がありますが、同様に削除して下さい。
cmdline.txt (変更前)
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 console=serial0,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait
cmdline.txt (変更後)
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait
2.再起動
cmdline.txtを変更後、再起動して完了です。
sudo reboot
RaspberryPI 3の場合
RaspberryPi 3では内蔵されているBluetoothの影響で設定方法が異なります。
※これはRASPBIAN JESSIEのバージョン「May 2016」で確認したものになります。それより後のバージョンでは対応方法が異なる場合がありますのでご注意下さい。
1.config.txtを編集
以下のコマンドによりconfig.txtを開きます。
sudo vi /boot/config.txt
config.txt
最終行に以下の2行を追加して保存します。
core_freq=250
dtoverlay=pi3-miniuart-bt
2.cmdline.txtの編集
以下のコマンドによりconfig.txtを開きます。
sudo vi /boot/cmdline.txt
console=tty1の後に「console=serial0,115200」を追加し、保存します。
cmdline.txt (変更前)
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait
cmdline.txt (変更後)
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 console=serial0,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait
3.再起動
2つのファイル変更後、再起動して完了です。
sudo reboot